人気ボードゲームのSwitch版「WINGSPAN」を買ってみた & プレーガイド
毎度のことながら久々の更新になります、ブログではかなりお久し振りです。
以前友人とボードゲームをいろいろやった時、面白いなと思った作品が
NintendoSwitchでゲーム化されていてセールで20%OFFで販売していたので買ってみました。
そのボードゲームというのが鳥を題材にしたボードゲーム「WINGSPAN」です。
2019年にはKennerspiel des Jahresというドイツ最大のボードゲーム賞にて大賞を受賞した実績があるとのこと。
ルールは難しそうに見えますが、比較的簡単に覚えれると思うので子供から大人まで楽しめるボードゲームだと思います。
鳥カード(得点)を集めてポイントを競い合うゲームですが、直接的な妨害などは基本的になく
比較的平和に遊べるところがいい所だと思ってます。
紹介にあたってにルールを自分なりに書いてみます。
試合を開始する前の準備として鳥カードの山札とボーナスカードの山札とも目的パネルの山札をそれぞれシャッフルし、鳥カードの山札から3枚をカードトレイ(敵自分共通の場)にセットします。
また、餌ダイスとよばれる餌の引換えることのできるダイスを巣箱の中で5つ振ります。(これも敵自分共同で使います)
ちなみにダイス目以下の通りで構成されています。
麦(種子)
虫(無脊椎動物)
チェリー(果実)
魚
ネズミ(小動物)
麦(種子)/虫(無脊椎動物)
目的ボードと呼ばれるボードに目的パネルを4列配置します。
その後、先攻のプレイヤーは鳥カードの山札から5枚自分の場に鳥カードを広げます。
その中から鳥カードを最大5枚まで獲得できます。または鳥カード召喚に必要な餌、いわゆる召喚コストを5種類の餌の中から1種類ずつ最大5個まで獲得できます。
双方を獲得することも可能で、その場合は選んだ鳥カードと餌の合計が5個になるようにしなければいけません、選んだ鳥カード・餌以外は選択後に全て捨てます。
よほどのことがない限り鳥カードだけ5枚取ったり餌だけ5個取ったりなどは無いと思います。このゲーム開始時だけ取り合いにならずにカードを獲得したり好きな餌を選んだりできるので獲得したカードや最初に広げた3枚のカード(試合開始後に獲得できるカード)や巣箱ダイスにある餌ダイスに合わせて餌を選ぶのが基本だと思います。
例えばオオアオサギは、魚と虫をコストに召喚することが可能な鳥です。
オオアオサギを序盤に出したいのであればこのカードと虫と魚の計3個を選んでおくと良いです。また召喚で指示された餌がない場合でも他の餌を2個消費することで指示された餌1個の代用として使うことができます(例:魚がない場合は麦とネズミで魚として扱う。麦が2つない場合は虫と虫とネズミと魚で麦2つとして扱うなど)
このカードに描かれている羽マークがゲームの勝敗を決める点数となります。オオアオサギの場合は5点ということになります。
基本的に得点の高い鳥ほど高コスト(餌の要求が厳しい)の傾向にあります。
ただし、次に説明しますが鳥カードは効果を持つ鳥が過半数を占めており
効果のない鳥(いわゆるバニラ)は高得点でも低コストの傾向があります。
鳥によっては餌不要で出せる鳥も居ます、もちろん得点は低めですが効果は意外にも
優秀めだったりします。
オオアオサギの場合はプレイ時効果といってカードを召喚した時のみ発動します。
遊戯王で言う氷帝メビウスみたいな感じですね。メビウスと同様に召喚後は何も効果を発揮できません。
召喚時に自分の手札にある同じ生息地(生息地に関しては後ほど)の他の鳥を同時に召喚できるという効果ですが、餌(と後ほど紹介する卵)は通常の召喚と同じように消費しないと召喚できないので召喚コストである餌の少ない序盤ではあまり活躍できない効果だったります。
次に生息地に関しての説明です。
このゲームには3列の生息地が描かれたプレイマット(召喚場所)があります。
生息地には各5枚まで鳥カードを召喚することができます。
森林(緑マーク)
草原(黄色マーク)
湿地(青マーク)
生息地は「森林」(緑マーク)と「草原」(黄マーク)と「湿地」(青マーク)があり
鳥カードを召喚する場合、カードに表示されているマークの生息地でしか召喚することができません。
先程のオオアオサギは青マークのみ(名前右のマーク)の表記なので湿地にのみ召喚できます。
マークが併記されているカードもあり、併記されているカードの場合は表記されているどの生息地でも選択して召喚できます。
試合開始前の話に戻りますがもう1つ、試合開始前にボーナスカードを選択する必要があります。ボーナスカードの山札の上から2枚引き、2枚の中から1枚を選択して入手します。(ボーナスカードは鳥カードではないので手札コストには使用しできません、ただし手札としてはカウントするのでボーナスカードで枚数を数えるときは注意。)
ボーナスカードに書かれているミッションをクリアすることで試合終了時に
ボーナスで得点を獲得することができます。
野鳥調査員のボーナスカードにあるの能力ですが、効果発動時にカードを差し込む鳥にこのマークが描かれていることが多いです。
先程のオオクロムクドリモドキにも表記されていますね。
ボーナスカードには不親切で書かれていないですが、生息地に召喚していないとこのミッションは達成したことになりません。つまり手札に対象のカードがあるだけでは達成したことにはならないので注意です。
このボーナスカードは最初に鳥カードや餌を選ぶ時に同時に選択できるので選択した鳥カードや後ほど説明するラウンドボーナス内容に応じてボーナスカードを選ぶと良いでしょう。
もう1つのボーナスカード「高台の建築家」ですが巣アイコンが達成条件になっています。巣アイコンとは鳥カードのイラスト左下にあるアイコンのことです。
巣アイコンはこうしたボーナスカードやラウンドボーナスのミッションの条件になったり、鳥カードの効果の連携で活用することになるので鳥カードやミッションに応じて鳥の得点と同時に意識すべき重要な要素です。
巣アイコンは全部で5つあるのですが名称が見当たらないので自分の中の名称で説明します。1つを除いて巣そのものに能力差はありません。
縦型巣アイコン
おわん型巣アイコン
丸巣アイコン(ネーミング・・・)
小枝巣アイコン
星型巣アイコン
この星型だけは例外で上記の4つのどの巣穴としても扱うことができます。
便利なだけに星型巣穴のカードは点数が低くかったり餌コストが高い傾向にあります。
そしてもう1つ両プレイヤーにミッションが発生するラウンドボーナスというものがあります。このゲームは1試合4ラウンド制になっており、1ラウンド毎にミッションと行動回数が設けられています。
最初にシャッフルして配置した目的パネルにはボーナスカードのようなミッションが書かれており、各プレイヤーはラウンド終了時に条件の達成個数でラウンドでの順位付けをします。ラウンドの順位に応じてボーナス得点を得ることができます。(ルールによっては達成個数がそのままボーナス得点になるルールもあります。)
例えば
の場合は全生息地にある鳥カードがラウンド終了時点で何枚あるかを競います。
ラウンドごとに順位ごとのボーナス得点の重みが変わってきます。
同着の場合は得点は山分けになります。ただしミッション未達成の場合は順位はつかず0点となります。逆に言えば1個でも達成していれば3位以内のボーナスを得ることができます。
ただしラウンドボーナスばかり意識するのもあまり良くないことなので相手のラウンド達成条件を見ながらどうあがいてもラウンド達成できそうにない場合はそのラウンドのボーナスは諦めて次のラウンドボーナスを狙うかラウンドボーナス自体を無視するかも考えるべきだと思います。
ラウンドごとに行動できる回数は以下の通り遷移していきます。
(行動内容に関しては後述します。)
ラウンド1:8回
ラウンド2:7回
ラウンド3:6回
ラウンド4:5回
特に最終ラウンドは5回とできることが限られてくるのでミッションを最終ラウンドで準備することは難しいので事前に準備しておくか諦めるなどの工夫が必要でしょう。
試合開始前だけでかなり長い説明になりましたがようやく試合の進め方です。
互いのプレイヤーはターン毎に4つのうち1つの行動を行うことができます。
また配置している鳥カードによっては②~④の行動に追加行動が発生します。(②~④の後に解説)
①鳥カードを召喚する
カードの生息地に合わせて鳥カードの召喚を行います。召喚した鳥カードに
「プレイ時」能力の記載がある場合はその効果を"任意で"発動して自分のターンを終了します。
②生息地「森林」にて餌の獲得を行う。
巣箱にあるダイスに書かれている餌(召喚コスト)を獲得することができます。
麦(種子)/虫(無脊椎動物)
のダイスを選択した場合はどちらか片方を選択して獲得します。
選んだダイスは巣箱の外に置きます。
以下の条件のとき、巣箱をリセット(5個振り直す)することができます。
・餌ダイスを選択する時(鳥の能力の場合も)2個以上同じダイスのみが残っている
・餌ダイスを選択する時((鳥の能力の場合も))1個しかダイスがない時
獲得できる個数は初期状態で1個です。森林に鳥カードを召喚していくごとに獲得できるダイスの数が増えていきます。ダイスアイコンの上に召喚された鳥が配置され、次のターン以降は鳥カードの右にあるアクションを実行できるようになるということです。
(アクションの拡張に関しては全生息地共通です)
画像は鳥が0匹なので1個だけダイス獲得できますが、森林に鳥を1体召喚することで
次のターン以降、手札を1枚捨てることでもう1つ餌ダイスを獲得できます。
2体目を召喚するとカードを使わず行動権のみで2個餌が獲得可能になります。
③生息地「草原」にて卵の産卵を行う。
鳥カードに卵を産卵することができます。(逆に言えば1枚でも鳥カードがないと産卵できません)産卵する鳥の生息地に関係なく産卵できます。
初期状態では2個まで卵を生むことができますが、鳥カード下部にある卵マークの数までしか卵をストックすることはできません。
このカードの場合は3個まで卵をストックできます。また1体に2個ではなく2体に1個ずつ産卵も可能です。
卵の用途ですが生息地ごとの2枚目以降の鳥カード召喚に餌に加えて必要になる召喚コストとなります。下図のように初期はメインアイコン上に何もマークがありませんが2枚目以降はメインアイコンの上に小さい卵のアイコンがあると思います。この小さな卵アイコンの上に鳥カードを置く場合に記されている個数分、鳥カードの上に置かれている卵をコストとして捨てる必要があります。ただしコストにする卵の生息地はどこのものを使用しても構いません。
2枚目以降にあるカラフルマークのアクションは所持している(効果でカードに蓄えられている餌はNG)好きな餌を1つ捨てることで追加で1つ卵を置くことができます。
卵は鳥カードのカードのコストで使用したり、試合終了時に鳥に置いてある卵1個あたり1点になるのでかなり重要な要素の1つです。草原に鳥を4体いる状態で1ターン消費で4点生み出せると考えるだけで強さがわかると思います。ラウンドボーナスやボーナスカードにも卵の数や卵を置いている巣穴を条件にしているものが多いので卵を置く巣穴もよく考えて配置すると良いでしょう。
④生息地「湿地」にてカードの獲得を行う。
カードトレイにセットしてある3枚の中から、または山札の1番上からカードを獲得できます。カードトレイからカードを獲得した場合はカードの効果を含め、このターンカードを全て引き終わった後に山札の上から再度3枚になるようセットし直します。
セットされている敵自分共通なのでカードは早いもの勝ちです。ミッションや餌やカードの強さを見て確保するか見極めておきましょう。
例によって2枚目以降にあるアクションは卵をコストに獲得できる枚数を増やすことができます。こちらもコストに使う卵の生息地は関係ありません。
②~④の行動時に鳥カードが置いてあるかつ鳥カードが「起動時」効果を持っている場合、その鳥カードに書かれている効果を使用することができます。
効果は最も右端にあるカードから順番に実行されます。
つまり同じ生息地の「起動時」効果の鳥カードが増えれば増えるほど1度の行動で②~④の効果に加えて追加効果を付与することが可能ということです。
遊戯王などの場合「発動できる」ではなく「発動する」と記述されている効果は
必ず発動する必要がありますがWINGSPANでは任意発動効果となっています。使いたくない場合は効果をスキップすることができます。
起動効果の発動フロー例です。
例:アメリカオシが出ている状態で「湿地」でカード獲得行動を行う。
1.カードを1枚獲得する。望むなら卵1つをコストにもう1枚カードを獲得する。
2.アメリカオシの効果を発動、またはスキップ。
3.行動終了
強力な効果のカードほど得点が低かったりするので効果と得点のバランスが重要となります。
その他の要素
・鳥カードの中に「カードを差し込む」「この鳥の上に蓄える」という効果を持つものがいます、この効果で蓄えた回数1回につき試合終了時1点のボーナスが貰えます。
これらの効果を持つカードは全て起動効果なのでできるだけ序盤に出すべきです。
逆に後半に出すと旨味があまりなく獲得優先度の低い効果になります。
・「起動時」効果以外に「次の自分の手番までに1回」という効果があります。カードに記載されている条件を満たした時に次の自分の手番が来る間までに1度だけ発動できるという効果です。
自分の手番が回ってきた時点でカウントはリセットされ再度効果が発動可能です。「起動時」効果ではないため②~④の行動の際はバニラ同様(効果なし)の扱いになります。
このカードに書かれているマークの効果は肉食系の鳥の起動カードに表記されていることがあるマークでボーナスカードの条件や他のプレイヤーが発動した場合のトリガーとして使われるブランドみたいなものです。みたいなものですね。
このゲームのややこしい要素として「共通在庫から獲得」「餌の蓄え」という用語があります。
通常、餌を獲得する時は餌箱の中のダイスを経由して餌を獲得しますが
「共通在庫から獲得」は餌箱の中のダイスを経由せず直接餌を獲得するということを指します。
そのため餌箱の中のダイスに関係なく餌を獲得できます。よくある間違えが「巣箱から餌を獲得する」という効果の鳥の場合は巣箱の中に対象のダイスがない場合は餌を獲得できずスキップされます。鳥カードを獲得する場合はこのテキストに注意しましょう。私自身も頻繁に間違える要素の1つです。
もう1つの「餌の蓄え」というのは餌の獲得とは別で単にボーナス得点として餌を蓄えるという効果です。
この場合、麦は召喚コストで使用する餌として獲得できず、鳥の上に蓄えられます。
この餌は餌という名の追加得点にしかならずコストには一切使えません。
鳥がコンセプトなのは分かるけどなんでこんなややこしいカウンターにしたんだろう…
ただし!似たような表記で餌として利用できるパターンもあるので獲得する場合はよくテキストを確認しましょう。
この場合、餌として麦を獲得してもいいし、得点に変換してもいいよ!ということになります。後半は餌は要らなくなる場合もあるのでそういう時に1点でも増やしたいですね。
とりあえずこれで大体のルールは以上になります。
なにか変な事書いてたら修正するので教えて下さい。
最後に重要なのですがこのゲーム、Switch版を身内で買ってる人が今の所1人もいないので対戦相手絶賛募集中です!!