しかられ日和

ブログのタイトル関係なくフリーに不定期に更新します。

テニヌならぬ遊戯玉の思い出

半年以上ぶりの更新になりますがちゃんと生きてます、ろっくです。

皆さんは遊戯王 真デュエルモンスターズ 封印されし記憶というPS1のゲームを知っていますか?

 

「遊戯王 封印されし記憶」の画像検索結果

 

今もなお根強い人気を誇る遊戯王OCGですがPS1の時代の頃も人気で様々なゲームハードでゲーム化しました。当時はゲーム処理が複雑なのもあって技術的な面でゲーム化した際には独自ルールが盛り込まれたり簡略化されたりなどが多い時代でした。

 

しかしこの作品は特に異色で独特なシステムになっています。

あまりに独特なシステムのため、もはや遊戯王の皮をかぶった何か

テニスの王子様がテニヌならこのゲームは遊戯玉とでも呼びましょう。

 

 

 

 

システムその① なんでも融合

 

本家遊戯王OCGでは融合カードを介して融合デッキ(エクストラデッキ)から指定された

カードを墓地に送って特殊召喚を行いますが、遊戯玉では融合カード(魔法カード)は不要でありそもそも融合デッキが存在しません。

ではどうやって融合するかというと手札にある好きなモンスターを選んで重ねるだけです・・・が融合できるカードに法則があるため法則外のカードは弾かれて最後に選んだカード以外は墓地に送られてしまいます。

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例えばこの4枚を融合指定した場合、まず1と2の融合処理が入り、融合が成功した場合は融合されたモンスター、融合法則外の場合は2のモンスターで次の3との融合処理が入ります。同様に融合が成功した場合は融合されたモンスター、融合法則外だった場合は3のモンスターと4のモンスターでの融合処理になります。つまり4のモンスターが融合法則外の場合は最終的に4のサンダー・キッズが召喚され場に出るモンスターとなります。

 

上記と別モンスターになりますが実際に融合風景を収めてみました。

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1と2の融合は成功していますが(1+2)と3の融合が失敗し、3と4の融合融合が成功しているため(3+4)のモンスターが場に出ているということですね。

 

ちなみに墓地回収などという概念はなく、墓地に送った枚数分、次のターンにデッキからドロー補充されます。遊戯王OCGでは考えられないルールです。。

 

 

 

 

 

システムその② 生贄?召喚条件?なにそれ美味しいの?システム

 

完全究極体グレートモスというカードをご存じでしょうか?

遊戯王OCGではかなり難しい召喚条件により正規召喚での実用性は皆無ですが、ゲーム購入特典カードなのでコレクターに人気のカードです。実際の召喚条件は以下の通りです。

このカードは通常召喚できない。
「進化の繭」を装備した状態で、自分ターンで数えて6ターン以上が経過した
自分フィールドの「プチモス」1体をリリースした場合に特殊召喚できる。

 

進化の繭を装備したプチモスは進化の繭のステータスであるATK/0 DEF/2000となりますが何の効果耐久もない進化の繭を6ターン守り切るのは至難の業です。

 

それを踏まえて下の動画を見てみましょう。

 

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奴はバニラモンスター化している上に生贄なしで召喚されてきました・・・。

そう、このゲームは†無法地帯†なのです。

 

 

 

 

 

システム③守護星弱点システム

遊戯王OCGには弱点という要素はありません、が遊戯玉には弱点システムがあります。

カードごとに2属性持っており、召喚時に2属性の中の1属性を選択して採用するというシステムになっています。属性には惑星を採用しています。これが非常に覚えにくい。

弱点同士の戦闘の場合攻撃力/守備力が500上昇します。それだけですがこの上昇値がゲームストーリー後半かなり重要になってきます。

 

 

w.atwiki.jp

 

 

ほかにも裏側攻撃表示(本家でも昔は一応ありましたけど)だったり魔法/罠カード使うだけで1ターン消費されるなどのルールもありますが上記ほどのインパクトはないので割愛。

 

 

 

 

 

ここまではそういうゲームなのだと割り切ればそこまでなのですが、このゲームが秘めているポテンシャルはこんなものではありません。

このゲームの神髄は正規方法でのゲームクリアの難易度にあります。

 

①独特な融合システムの把握の必要

先ほど紹介した融合システムですが融合方法には独特な法則が存在するため、ゲームを進めていくにはこの法則をある程度把握していく必要があります。

ゲーム内ではCPUも融合を行ってきますが融合のレシピなどはゲーム中に存在しないため当初はインターネットもあまり普及しておらずCPUの融合を真似たり、自分でいろんな融合を試して法則を発見しないといけなかったため余計に難易度が高かったと思います。

 

この遊戯玉には弱点とは別に本家同様に種族が存在します。

基本的に特定の種族同士を掛け合わせることで目的のモンスターを生み出していくのですが、例外も多々あるのでそこも覚えていく必要があります。

一番例外として発生するのが獣族で、獣族は機械族や雷族や植物族など幅広く融合素材元になるので便利ですが獣族でも四肢が存在しない獣族の場合は融合として使用できないなどのルールがあります。

 

また特徴を融合法則にしているものもあり、属性とは別に女性であることが融合条件というモンスターも存在します。このゲームは女性カードが融合の際に非常に優秀で中盤まで大活躍します。他にも翼が生えているカード、そのカード同士限定の融合組み合わせなど複雑な召喚があります。

 

また融合素材の攻撃力も融合後のモンスターに影響してきます。

序盤から終盤で最も重宝する双頭のサンダードラゴンで一番困る法則です。

融合召喚方法自体はドラゴン族+雷族なのですが、素材のどちらかが攻撃力1600以上でない場合は双頭のサンダードラゴンではなくサンダー・ドラゴンに融合されてしまいます。サンダー・ドラゴンの場合は攻撃力1600かつ雷族とドラゴン族の両方の性質を併せ持つ♥ためそのあとの融合素材は攻撃力自由の雷族orドラゴン族で双頭のサンダードラゴンを生み出せます。

 

 

 

②レアカードのドロップ率がとても低く、条件も厳しい。

今のスマホゲームに通ずる部分がありますが、レアカードのドロップ率が非常に低いです。正確な確率は不明ですが1%ほどといわれています。

1度戦って勝った相手(一部例外あり)とはフリーデュエルでいつでも対戦できるようになり、そこで連戦してレアカード周回する形となります。デュエル評価によってドロップするカードが変化するためレアカードをゲットするには高評価で勝利する必要があります。評価にはABC評価に加えて"剛"と"柔"の2タイプの評価種類があります。

 

剛はとにかく手数少なく被ダメを抑えて早期の勝利で高評価となります。

柔は逆に手数多く魔法トラップを多用しつつ残りデッキ枚数をぎりぎりにすることで高評価となります。

 

剛の場合は有用なモンスター、柔の場合は有用な魔法・罠になります。

剛はカードが揃ってくれば高評価安定し始めますが、柔はかなりテクニックが要ります。

 

基本的にこのゲームはテクニックは少なく、力こそ全てのゲームなのでストーリー攻略や周回効率を上げるためには剛高評価で強力なカードを手に入れていく必要があります。

 

 

 

③通常プレイでゲットできる攻撃力の最大が3500であること

本作の一番の問題点といえる部分です。やっとこさ周回でゲットしたところで手に入る最強カードの火力は3500ですが、ゲーム終盤になるとCPUは当たり前のようにゲートガーディアンや青眼の究極竜といった攻撃力3500を超えた通常プレイではゲットできないモンスターを召喚条件踏み倒しで召喚してきます。前述した弱点を踏まえても攻撃力3750のゲートガーディアンまでは弱点で倒せますが、究極竜は4500のため無強化ではなぎ倒されてしまいます。

加えて、強化して盤面にモンスターを出してもサンダーボルトや万能地雷グレイモアなどの補助カードで破壊されることもあり非常に理不尽なゲームバランスとなっています。

 

 

では通常ではないプレイとはどういうことかというと

 

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こちらです。

 

ポケットステーションというたまごっちのようなデバイスでゲームからデータの書き込みを行うことでそのゲームに連動したゲームに書き換わりつつメモリーカードにもなるというドリキャスビジュアルメモリーのパクリ発売当時では画期的なデバイスでした。

 

このデバイスには赤外線送受信機能が搭載されており、テレビリモコンのチャンネルボタンごとにカードを入手できるという面白いシステムです。この機能を利用することで序盤から青眼の白龍をゲットしたり、周回せずとも強力なカードを手に入れることが可能です。またポケットステーション同士で通信することでカード融合できる機能が備わっており、そこから青眼の究極竜を生成したりすることができます。

 

要するに運が良ければ通常プレイでもクリアできないこともないけど、どうしてもクリアしたいなら購入(課金)してね☆的なコンセプトで作られたのが本作となります。

今のスマホゲー事情を彷彿とさせるある意味時代を先取りしていたゲームだなと思います。

 

そんなマゾゲーですが久々にプレイしてみると1周回って面白くなってきたのでオフラインで進めつつ機会があれば配信で実際にプレイしてみようかと検討中なので乞うご期待。

 

そんなゲームバランス崩壊ゲーですがRTAプレイヤーがちょいちょい現れるゲームとしてマニアの中ではちょっとした人気を誇っています。YouTubeにたくさん上がっているので興味があれば見てみると面白いと思います。

 

 

それでは今回はここまで、読んでいただいてありがとうございました。